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田中ひろし法律事務所のBlog

2015年8月11日 火曜日

弁護士のお仕事 第8回

こんにちは、田中ひろし法律事務所です。

先週まで、弁護士は具体的にどんな相談を受けているのか、
という視点でご紹介してきました。
債務のご相談をはじめ、交通事故、遺産分割などでは
裁判をせずに済むケースが思いのほか多いということが
わかっていただけたでしょうか。

法律事務所に相談にいらっしゃる方のほとんどは
生活の中で誰にでも起こる可能性のある
身近なトラブルを抱えた方です。
こういった身近なトラブルは、過去の事例も多く
「もし裁判をしたらどんな判決が出るか」
ということもある程度予想できることが多いのです。
そのため、あえて裁判をしなくても、
過去の事例や法律の取り決めに従って進めるほうが
時間の面でも費用の面でも、効率が良いのですね。

中でも、交通事故や遺産分割のように、
法律に詳しくないごく普通の方同士でのトラブルの場合には
弁護士という専門家が話し合いに加わることで
一気に解決に近づくことも多々あります。

また、これはあまりイメージにないかもしれませんが
弁護士の仕事というのは、資料を調べたり、書類を作成したりと
地味で根気のいる作業をする時間が実はとても多いのです。

例えば相続手続きについてのご相談があれば、
・遺産の状況の調査(金融機関への問合せなど)
・目録の作成
・戸籍の取得(相続人が何人いるかの調査)
・預貯金の解約手続き
・遺産分割協議書の作成
といった作業をすることになります。
一部は依頼人の方が手続きをしてくださることもありますが、
前回もご紹介したように、こういった手続きは
不慣れな方には大変な労力がいるものですので、
弁護士が代理して行うケースもたくさんあります。

もちろん、法律事務所には事務員もおり、
基本的には事務員と協力して進めます。
とはいえ、一部の手続き(戸籍の取得や預貯金の解約など)は
依頼人の代理として行うために、資格が必要になりますので
事務員だけでは進められないことも多いのです。

毎日複数のご相談を受けながら、その合間にこういった
事務作業を進めていくのは大変なことですが
一つひとつのご相談は、依頼人の方にとっては
人生における重大な出来事でもあります。
依頼人の方の財産や権利をお預かりする仕事、とも言えます。
それだけに、お任せいただいた一件一件に大きな責任を感じ、
また、トラブルが解決し、依頼人の方が安心した表情で
帰っていかれたときは、弁護士も事務員も大きなやりがいも感じます。

投稿者 弁護士法人田中ひろし法律事務所

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